「水銀条約」とアクア照明の関係 そして今後の展望!
2020年にT5が消える・・・?
水銀に関する水俣条約(以下「水銀条約」)は一昨年前に熊本県熊本市に於きまして国際条約として
採択・署名されました。
これに伴い2020年には蛍光灯など水銀が封入されている製品は輸入や製造が出来なくなります。
詳しい内容につきましては環境省のホームページをご参照ください。
アクアリウムにおきましても照明分野ではT5やT8管がその対象となります。
国内の大手電気メーカーでは既にLEDなどの代替製品に特化しているところもあり、今後益々その傾向は
強くなってくると思います。
ただし、販売自体には規制がありませんので直前に大量仕入れなどを行うところが出てきそうですね。
弊社でもPacific SunのT5管を扱っていますがそろそろ何か準備しておかないといけませんね。
まぁでも、そう言った意味においてもLED照明がますます注目されるわけでありまして、高出力で高性能な
タイプが日進月歩で開発されているというのが今の現状でしょう。

この製品は弊社が7年前に手掛けたLEDライトで12Wほどの出力で当時は諭吉超えでした。
それでもその当時としてはかなり明るい方だったと思います。
その後にシステムLEDのパイオニアとしてillumagicが登場し一世風靡した記憶が今では懐かしく思えます。
ほんの少し前の出来事ですがLEDの進化速度は早く、今では100W超えなどは当たり前でして携帯でワイヤ
レスコントロールまで出来てしまう時代になりました。
そしてようやくですがLED照明の基本的な技術がある程度確立されつつありそうな気配を感じます。
それは照度や波長に関しては多少の見解の違いはあるものの概ね答えが出揃っており、あとはデザインや
機能性による差別化や価格等のコスパといったところでしょうか。
ただデザインというのは点光源であるLEDの特性が弱点となる場合があります。
1W程度の弱いLEDをレンズ効果で高めた場合、同色系の混色であればまだしも赤や緑などが混じれば
間違いなく二重三重と影が強くなり非常にブレンド感が悪い状態を生んでしまいます。
これによるサンゴの障害もかなり多く報告されています。
原理的に100%は無理にせよ極力避けたいのがこの現象でして弊社では特にそれを強く訴え続けています。
そう言った意味では複数の異なる色でも一色の光源として放たれるマルチチップの恩恵は計り知れないもの
があるように思います。

HISEA A1 LPS 使用例
今後のアクアリウムにおけるLED照明は間違いなくこのマルチチップが主役になってくると予想します。
そしてマルチチップがパネル化され大きな面光源をもつ照明が出来たら良いなぁ~て思ってます。
そうです。
私はもう既にこの事に取り組んでいます。(笑)

